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ホームページデザイン

今あなたは、このホームページを見ていますね。
他の人が同じこのページを見て、あなたと同じように見えているでしょうか?
実は全ての人が同じようには見えていないのです。
ホームページのデザインを考える時、「ホームページの見え方」について理解しておく必要があります。
ホームページが全ての人が同じように見えていない理由を示し、ホームページのデザインにおける重要な考え方をご理解頂きたいと思います。

◆ホームページ表示が異なる要素

WEBブラウザの種類

多くの場合ホームページはInternet ExplorerやNetscape等WEBブラウザというソフトウエアを使って閲覧されます。
しかし、Internet ExplorerやNetscapeだけがWEBブラウザではありません。
携帯電話やPDAなどでホームページを閲覧することも出来ます。
また、視覚障害者用の音声ブラウザ・点字ブラウザもあります。
このように、WEBブラウザといっても様々な種類があるのです。
また、Netscape一つをとってみても、Windows,Linux,MacそれぞれのOSに合わせたNetscapeが公開されています。

WEBブラウザはWWWサーバから必要な情報ファイルを受信して、情報ファイルに示されたとおりにホームページを表示します。
HTML,CSSなどホームページ表示をするコードが書かれたファイルに書くコードは、国際的に統一された書式や規則どおりに書かれています。
この規則どおりに書かれたファイル内容を解析して、ブラウザはホームページを表示するわけです。
このように書きますと、一般的なInternet ExplorerやNetscapeのようなブラウザなら、一つのホームページは同じように見えるはずなのですが、実はブラウザにより多少(時には大きく)表示が異なる事があります。
単なるブラウザのバグであったり、規則の解釈が異なっていたり原因は様々なのですが、種類の異なる解析プログラムを使っているブラウザの間では異なった表示になる事が多いのです。

また、コードの規則も何度か更新され、ブラウザもバージョンアップされ、その時々の更新にブラウザがどのように対応しているかによっても表示が異なるのです。

まして、PDAや携帯電話ブラウザ、音声ブラウザなどでは、表示は大きく異なってきます。

OSの種類

たとえ同じブラウザを使っても、OSにより見え方が異なる事があります。
色などは、Windowsで表示できる色がMacでは表示できない(異なった色で表示される)事もあります。

モニタとビデオカード

モニタによって、表示は大きく変わります。
1,600×1,200といった大解像度のモニタから、640×480の低解像度モニタ、さらにはPDA等の小さな画面まで様々です。

ホームページが、1,200×1,000ピクセルの大きさでつかられているとすれば、1,600×1,200のモニタなら、楽々と一画面で表示できますが、640×480のモニタなら縦・横共にスクロールしなければ全てを見る事は出来ません。

ビデオカードの性能によっても、影響が出てきます。
最近のパソコンではほとんど問題ないでしょうが、古いパソコンやPDA等ではフルカラー表示が出来ず、256色や65536色表示のものもあります。

ブラウザの設定

特に影響の大きいものは、文字のサイズでしょう。
視力の悪い人、お年寄りなど文字サイズを大きくしておられる方がおられます。
文字サイズを変更するとデザインによっては大きく崩れる事もあります。
また、ActiveX、Java、JavaScript等を無効にしている人は沢山おられます。
無効になっていると、これらの機能を使ったページは期待したとおりの表示はされないのは当然です。

インストールされているフォント

フォント(書体)を指定しても、そのフォントが閲覧者のパソコンなどにインストールされていなければ表示する事は出来ません。
「MSゴシック」「MS明朝」等はほとんどのパソコンにインストールされていますが、「毛筆フォント」等は誰もがインストールしているとは限りません。
このような場合、インストールされている他のフォントで表示されます。

このように様々な要素によって、ホームページの表示は異なってくるのです。
同じページを見ても、今あなたが見ているのと、他の人が見ているのとでは、全く同じように見えているとは限らないのです。

◆ホームページと印刷物の違い

本や雑誌のような印刷物は、全ての読者に同じように表示(印刷)されて届けられます。
読者がもっと大きな字で本を読みたいと思っても、それは不可能な事です。
せいぜい自分で拡大コピーでもして読むしかありません。

ホームページは、今まで見てきたように様々な閲覧者の環境によって、表示が異なります。
これは一面欠点であると共に、一面では大変大きな利点でもあります。
大きな文字で読みたければ、文字サイズを大きくする機能が提供されています。
字が見えないから読み上げてほしければ、読み上げてくれる機能も提供されています。
閲覧者が、自分の好みに合わせて、自分の環境に合わせて、自由に閲覧できるのです。
音声、画像は必要ないからテキストだけで読みたいと思えば、それも可能なのです。
これは、お年寄りや障害者のみならず、誰にとってもありがたい機能であり、メリットであるでしょう。

◆ホームページデザインの考え方

今まで見てきたように、一つのホームページを作っても、全ての人が同じように見えてはいないのです。
見えていないというより、見ようとしていないと言った方が良いでしょう。

素晴らしいデザインのホームページを作ったなら、デザインどおりに見てもらいたいと考えるのは当然の事でしょう。
そのために、様々な技術を使っています。
何とかデザインを崩さないように努力しているページは数多くあります。

しかし、全ての閲覧者に同じようにデザインを見てもらう事は現実には不可能であると言えます。
多くの閲覧者が、同じように見ようとはしていないと言えます。
前項でも書きましたように、閲覧者は自分にあったスタイルで自由に見たいのです。
無理にデザインを固定してしまう事は(完全に行う事は現実には不可能なのですが)、閲覧者からホームページのメリットである便利な機能を奪ってしまう事になるのです。
デザインを固定して、このような便利な機能を使えなくしてしまうページは、けっして良いページとは言えないことをおわかりいただけると思います。

全ての人に同じデザイン・同じ表示を見せるよりも、全ての人に的確に情報を伝えるデザインが重要と言えるでしょう。